B1試験

B1試験 Sprechenの内容と対策

前回の記事ではB1の筆記試験について書きました。

Zertifikat B1試験を受けました実は帰国する少し前にドイツ語を勉強してきた総仕上げとしてZertifikat B1の試験を受けてきました。 結果はなんとか合格すること...

今回はSprechen(会話)試験についてと、私が実施した試験対策をご紹介したいと思います。

Sprechenの試験内容

Sprechenの試験は2人ペアで行われます。

試験の内容は下記の2つです。

1.コミュニケーション
 →出題されたテーマに沿って2人で会話して答えを導き出す
  例:入院している友人のお見舞いにいく(いつ?/どうやって?/誰と?/お見舞い品は?など)

2.プレゼンテーション
 →出題されたテーマについて1人ずつプレゼンテーションを行い、ペアの相手はそのプレゼンテーションに対して質問、発表者はそれに対して回答する

Sprechenのパートナー

試験は午前中に一斉に筆記試験、午後から2人ずつ順番にSprechenの試験が行われます。

Sprechenのパートナーと試験時間は午前中の試験の間に会場に貼り出されます。

2人ずつなので最後の方だと夕方16:00頃まで待たないといけない場合もあります。

恐らく申し込み順で組まれていると思うので、その意味でも早めに申し込んでおいた方が良いのかなと思います。

また、ペアの人を見つけたら少し会話をしておくと良いと思います。

私は午後2時頃の試験だったので、昼食の後少し早めに試験会場の前でペアと待ち合わせて会話しました。

相手がどのくらい話せる人なのか知っておくと試験はやりやすいと思います。

 

試験官はいつもの先生?

Sprechenの試験は午前中の筆記試験の会場とは別のフロアで行われます。

試験会場は2つあり、それぞれ2人ずつ試験官がいます。

試験官はMVHSで普段授業を受け持っている先生の何人かが行うそうなので、運が良ければ自分が知っている先生に当たるかもしれません。

残念ながら私が好きだった先生は「試験官なんてつまらないからやらない」と言っていました(^-^;

 

試験の流れ

試験会場が2つあるので、同時間帯に試験をうける人が4人います。

会場となる部屋の近くにあるイスで自分たちの番を待ちます。

まず前室へ

試験の時間になると会場とは別の部屋から名前を呼ばれ、4人一緒に入室します。

そこで試験の説明と試験結果の送付用封筒に自分の住所・名前を書かされ、実際のSprechenの試験問題が渡されます。

余談ですが、ここの前室担当の方が若い男性だったんですが、一切笑顔もなく淡々と説明される方で、なんだか教官みたいで緊張しました。笑

10分か15分だったと思うのですが、その時間内に2つの試験内容を確認し、プレゼンテーションであれば内容の組み立てを行います。

ここで渡される用紙は実際に試験会場へ持ち込めるので、話す内容などメモしておくと良いかと思います。

時間になると担当の試験官が呼びに来るので荷物をすべて持って試験会場へ移動します。

私が実際にメモした内容

1.コミュニケーション試験

これは相手があることなので、どのような展開になるかわかりませんが、試験の内容としてはコミュニケーションの中で重要事項をきっちりと決定できているか?というところが大事だと思います。

設問となっている重要事項は試験用紙に記載されていますが、緊張してしまうと忘れそうなので横に日本語で「いつ?どうやって?誰と?どのように?」という風にメモしておきました。

2.プレゼンテーション

プレゼンテーションは2つのテーマを渡されるので、自分の好きなテーマを選んで行います。パートナーは全く別の2つのテーマを渡されています。

プレゼンテーションの組み立てについては別で詳しく書きたいと思います。

試験会場へ

試験官と会場へ着いたらそれぞれ指定の席へ座ります。

私の場合はこのような配置でした。

1.コミュニケーション

まずはコミュニケーションの試験から始まります。

試験官からテーマについて説明を受け「ではどうぞ」と言われ、自分たちでそのまま会話をスタートさせます。

自分から会話を始められるなら始めた方が主導権を握れるので、後がやりやすいかもしれません。

私の場合、パートナーが話し始めた上に一方的に話すタイプの人だったので、中々入るのが難しかったです(^-^;

実際に会話のバランスでいうと2:8くらいだったと思います・・・

しかも結構重要なキーワードとなる単語がわからなかったのでとても焦りました(*_*;

とりあえず黙ってはいけないと思い、前後の文脈でなんとなーくのイメージで話してごまかしたのですが、相手の反応がイマイチだったので試験の最中に「あ、終わったな・・・」と思いました。笑

しかしそれでも相手の話にしっかりと相づちを入れつつ、要所要所で一言二言返し、相手にも「〇〇はどうかな?」という感じで質問をしたので印象がそこまで悪くならなかったのかもしれません。

相手の提案にすべてOKではなく(良いと思ってもあえて否定)、「それもいいけどこんなのがいいんじゃない?」という風に自分の意見をしっかり述べるというのが重要です。

話が終わったら試験官の方から「終了ですか?」と確認されるのでそこでコミュニケーションの試験は終わります。

そしてそのままの流れで2.プレゼンテーションの試験へ移ります。

2.プレゼンテーション

こちらもまず試験官の説明から始まります。

プレゼンテーションは1人ずつ行いますが、順番も挙手制です。

私の場合はパートナーが先に手を挙げました。

試験官からどちらのテーマでプレゼンテーションを行うかを尋ねられるので、自分が選んだテーマを申告します。

そして「ではどうぞ」と言われ始めます。

プレゼン?じゃない?

プレゼンテーマの資料はパワーポイントで作成されたスライドが5枚ならんでいます。

私のパートナーは試験の内容を勘違いしていたようで、「この写真は~」とスライドの1枚目からそのスライドがどのような写真なのかを話し始めました。

始まった瞬間「え?」( ゚Д゚)とびっくりして試験官を見たのですが、試験官も「うん?」という感じで眉をひそめつつも止める気配もなかったので私もそのまま聞いていました。

そして2枚目の写真について話し始めたときにやっとSTOPがかかり、試験官が「写真の説明じゃなくてテーマのプレゼンをしてください」と言いました。

そこでパートナーも気づいたようで「Ach so-!」と改めてプレゼンを始めました(^-^;

後から気づいたのですが、前回紹介した移民のための試験Deutsch test für ZuwandererのSprechenの試験では、パートナーが行ったように1枚の写真をみて、その写真に何が写っているかを説明するという試験が行われているので、そっちと勘違いしたのだと思います。

なのでパートナーはプレゼンテーションの定型文を一切使っていなかった(おそらく授業は受けていないので知らない)ので組み立ては良くなかったですが、勘違いしていたところから準備なく話せるなんてすごいなと只々感心して聞いていました(+o+)

私ならこの時点でパニックで頭が真っ白になると思います。笑

パートナーのプレゼンを聞いて質問する

パートナーがプレゼンを行っている間、自分も最後に必ず何か質問をしなくてはいけないのでしっかりと聞いていないといけません。

ポイントとしては相手のプレゼン内容の全体を理解するよりも部分的理解でいいからどの部分を質問として取り上げられるか?を考えて聞くと良いと思います。

私の場合、プレゼンの中盤当たりで簡単に質問しやすい部分を見つけたので、あとは話半分で聞きながらどのように質問するのが良いか考えていました(^-^;

邪道なやり方ですが、要領は良いかなと思います。

自分のプレゼン、枠組みを抑える

先ほども少し書きましたが、プレゼンテーションの出題テーマの用紙には5枚のスライドが載っています。

内容は練習問題を見ればわかりますが、

1.導入

2.自分の個人的な経験

3.自分の国ではどうなのか

4.メリットとデメリット+自分の意見

5.まとめ

となっています。

テーマが変わってもこの5つの項目は変わりません。

またプレゼンテーションと言っても3分と時間が短い上に、定型文(主に導入とまとめ)を入れて話すと2.3.4.は実質二言くらいしか話すことができません。

具体的には次回ご紹介しますが、プレゼンテーションの対策としては、定型文をしっかりと頭に入れておき、2.3.4.を前室で要点だけを箇条書きにしておくことです。

時間が3分なので具体的に掘り下げた内容は必要ありません。

かたちとしてすべてのスライド項目を含め、プレゼンテーションの体をなしているかがポイントだと思います。

次回は実際に私が教わったプレゼンテーション定型文をご紹介したいと思います(^^)

B1試験:私の勉強方法とプレゼンテーションの対策今回は私が試験対策として勉強した方法とSprechenのプレゼンテーションについて詳しく書きたいと思います。 http://doits...

 

わたしが試験対策に使用した問題集はこちらです。

 

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ABOUT ME
keroko
夫の海外赴任により2015年4月~2019年4月、南ドイツ・ミュンヘンで暮らしていました。 ミュンヘン生活のあれこれ、ドイツ語、ヨーロッパ旅行など滞在中に経験したことを書き溜めたブログです。
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A1からB1までの文法がわかりやすく説明されていて、
練習問題もあるので文法学習に最適です。

 
文法を理解するにはとてもわかりやすい本ですが、
学校で先生に確認したら練習問題の数ヶ所、答えの間違いがありました。

わたしが購入したのは2014年ですので、現在はすでに訂正されていると思いますが、一応お知らせしておきます。