★このカテゴリーでは私が語学学校で受けた授業の内容を順番通りにまとめたものをご紹介していきます。これから語学学校で勉強される方が、大まかな流れを知っておけば授業が受けやすいかなと思って作りました。ご参考になれば幸いです。
★ドイツ語が読めない方向けにフリガナを振っていますが、正確な発音とは多少異なります。フリガナは参考程度にご覧ください。
どの~?:Welch
今回のテーマは「どの~?」と「この~。」と表現する方法についてです。
まずは「どの~?」、ドイツ語ではwelch(ヴェルヒ)と言います。
welchはそのまま使うのではなく、「どの~?」の「~?」に入る名詞によって男性・中性・女性に変化して使われます。
例えば
「どのコート?」(der Mantel)なら⇒Welcher Mantel?
「どのTシャツ?」(das T-Shirt)なら⇒Welches T-Shirt?
「どのズボン?」(die Hose)なら⇒Welche Hose?
「どの靴?」(die Schuhe)なら⇒Welche Schuhe?
と変化します。
このように名詞の性によって変化するので、名詞の性を覚えていないと、どの形で「welch」を使えばよいのか分かりません。
初めのうちに名詞の性をセットで覚えておかないとこの辺りでつまずいてしまい、また名詞を性とセットで覚えなおさないといけなくなってしまいます。
名詞と性は必ずセットで覚えて下さい。
welchの変化表
der | das | die | die(Pl.) | |
Nom. | welcher (ヴェルヒャー) |
welches (ヴェルヒェス) |
welche (ヴェルヒェ) |
welche (ヴェルヒェ) |
Akk. | welchen (ヴェルヒェン) |
welches (ヴェルヒェス) |
welche (ヴェルヒェ) |
welche (ヴェルヒェ) |
Dat. | welchem (ヴェルヒェム) |
welchem (ヴェルヒェム) |
welcher (ヴェルヒャー) |
welchen (ヴェルヒェン) |
「welch」の変化表はこのようになりますが、変化の仕方はder/das/dieと全く同じなので改めてこの表を覚える必要はありません。
2つの表を比べると、格変化する赤字の部分が同じ事がわかります。
※dasはaがeになります
der | das | die | die(Pl.) | |
Nom. | der | das | die | die |
Akk. | den | das | die | die |
Dat. | dem | dem | der | den |
次のdieserでも変化表はこのder/das/dieの変化と同じです。
これはすべての変化表に言えることなので、基礎となるder/das/dieさえしっかりと覚えていれば、新しい変化表に当てはめるだけなのでいちいち個別に表を覚える必要はありません。
この~。:dieser
「welch…~?」の疑問文に対しての答え方の一つとしてdieser~.(ディーザー)=この~があります。
例えば
「このコート」(der Mantel)なら⇒Dieser Mantel.
「このTシャツ」(das T-Shirt)なら⇒Dieses T-Shirt.
「このズボン」(die Hose)なら⇒Diese Hose.
「この靴」(die Schuhe)なら⇒Diese Schuhe.
と変化します。
変化は先ほど書いたようにder/das/dieの基礎に当てはめるとわかるので、割愛します。
welch/dieser 実際の使い方
会話形式で実際の表現方法をご紹介していきます。
Nominativ
(ヴェルヒェ ヤッケ フィンデスト ドゥ グッド?)
=どの上着が良いと思う?
(ディーゼ ヤッケ フィンデ イヒ グッド)
=この上着が良いと思うよ
Akkusativ
(ヴィー フィンデスト ドゥ ディーゼ ブルーゼ?)
=このブラウスどう思う?
(ヴェルヒェ?)
=どれ?(どのブラウス?)
(ヴェルヒェン テラー モヒテスト ドゥ カウフェン?)
=どのお皿を買いたいの?
(イヒ モヒテ ディーゼン テラー カウフェン)
=このお皿を買いたいな
Dativ
(ミット ヴェルヒェム ツーク フェアスト ドゥ ナハ ザルツブゥク)
=どの電車でザルツブルクへ行くの?
(ミット ディーゼム ツーク)
=この電車で(行くよ)
まとめ
・welch/dieserは名詞によって格変化する
・それぞれの格変化はder/das/dieの基本の変化と変わらない
=基本の変化表だけきっちり覚えておけばOK
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A1からB1までの文法がわかりやすく説明されていて、
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