★このカテゴリーでは私が語学学校で受けた授業の内容を順番通りにまとめたものをご紹介していきます。これから語学学校で勉強される方が、大まかな流れを知っておけば授業が受けやすいかなと思って作りました。ご参考になれば幸いです。
再帰動詞とは
日本語にはない表現なので説明が難しいのですが、ざっくり言うと「洗う」や「喜ぶ」「急ぐ」など特定の動詞で自分自身や主語となる人物自身の動作を表すときに使われます。
そしてこれらの再帰動詞は必ず再帰代名詞とセットで表現します。
再帰代名詞
再帰代名詞には3格と4格の2種類がありますが、A2-1では4格の再帰代名詞のみ登場します。
3格の再帰代名詞はB1で習いますのでその時にまたご紹介したいと思います。
人称代名詞と再帰代名詞を並べて表にしてみました。
Akk. | 人称代名詞 (Personalpronomen) |
再帰代名詞 (Reflexivpronomen) |
ich | mich | mich |
du | dich | dich |
er | ihn | sich |
sie | sie | |
es | es | |
wir | uns | uns |
ihr | euch | euch |
Sie/sie | Sie/sie | sich |
このように再帰代名詞の半分は人称代名詞の変化と同じで、異なる残りの半分はすべてsichに変化します。
再帰動詞の使い方
sich waschenという再帰動詞を例にしたいと思います。
waschen=洗うという意味です。
この文は自分自身ではなく「お母さんが赤ちゃんを洗う」という表現なので再帰代名詞は使われません。
こちらの文は「お母さんが自分自身を洗う」という表現なので再帰代名詞=sichが必要となります。
この文のように基本的には再帰代名詞は再帰動詞のすぐ後ろに配置します。
Perfekt(現在完了形)の文では
となります。
良く使われる再帰動詞
再帰動詞は意外とたくさんあるのでここですべて紹介することはできませんが、テキストや日常生活で良く使われるものの一部を書き出してみました。
sich treffen(会う)・・・Wann treffen wir uns?
sich beeilen(急ぐ)・・・Ich beeile mich sehr.
sich ärgern(怒る)・・・Er ärgert sich immer.
sich entspannen(リラックスする)・・・Sie entspannen sich im Park.
sich freuen(喜ぶ/楽しみにする)・・・Kinder freuen sich schon auf die Party.
再帰動詞は↑のようにsich 〇〇というように再帰代名詞とセットで覚えておくと良いと思います。
再帰動詞は「waschen」のように再帰動詞として、また通常の動詞として両方を使う場合もあれば、「beeilen」のように再帰動詞としてしか使われないものがあります。
再帰動詞としてしか使われない動詞はechte reflexiv Verbenと言われます。
ネットで検索するとリストが見られます。
まとめ
・再帰動詞は特定の動詞の自分自身や主語の人物自身の動作を表すときに使われる
・再帰動詞と再帰代名詞はセット、基本的には動詞のすぐ後ろに再帰代名詞を置く
・再帰代名詞は3格と4格があるが、A2-1では4格のみ
・再帰動詞を覚える時はsich 〇〇というようにセットで覚えておく
(辞書ではsichの後ろにsich3 のように3格か4格どちらに変化するのかが書かれていると思います)
語学学校に通いだして、複数の先生におススメされたテキストです。
このテキストをプリントして授業で使う先生も何人かいました。
A1からB1までの文法がわかりやすく説明されていて、
練習問題もあるので文法学習に最適です。