A1-1

ドイツ語 A1-1【Nr.12】否定:keinとnicht

★このカテゴリーでは私が語学学校で受けた授業の内容を順番通りにまとめたものをご紹介していきます。これから語学学校で勉強される方が、大まかな流れを知っておけば授業が受けやすいかなと思って作りました。ご参考になれば幸いです。

★ドイツ語が読めない方向けにフリガナを振っていますが、正確な発音とは多少異なります。フリガナは参考程度にご覧ください。

ドイツ語の否定文はkeinとnichtがある

今日は否定文についてです。

私はこのkeinとnichtの使い分けがとても苦手です(^_^;)理屈は分かっているのですが、いざ否定文を作るとなるとこれはどっちだ?と未だによく迷います…。

たくさんドイツ語の例文を見て慣れていく、そんな文だと思います。

日本語では、文末に「~ない」という言葉が来ると否定の形になりますよね。

例えば
1.これは本ではない
2.彼は先生ではない
3.彼女は英語が話せない
4.それは私の自転車ではない
5.私はドイツ語が上手に話せない
6.彼らはミュンヘンに住んでいない

このように日本語ではすべて「~ない」で表現できますが、ドイツ語の場合、何を否定するかによってkeinとnichtに使い分けなければなりません

使い分け方にはルールがあります。ざっくり分けると名詞を否定するのはkeinそれ以外はnichtを使います。

例文の1~6には名詞が含まれています。ですので全てkeinを使って否定…と言いたいところですが違います

名詞は名詞でもkeinを使うにはあるルールがあります。

否定文の使い分け

先ほどの日本語の例文をドイツ語にしてみます。

1.これはではない
Das ist ein Buch. →Das ist kein Buch. 

2.彼は先生ではない
Er ist Lehrer. →Er ist kein Lehrer.

3.彼女は英語が話せない
Sie spricht Englisch. →Sie spricht kein Englisch.

4.それは私の自転車ではない
Das ist mein Farrad. →Das ist nicht mein Farrad.

5.私はドイツ語が上手に話せない
Ich spreche gut Deutsch. →Ich spreche nicht gut Deutsch.

6.彼らはミュンヘンに住んでいない
Sie wohnen in München.  →Sie wohnen nicht in München.

 

このように同じ名詞を否定する文でもkeinで否定する分とnichtで否定する分に分かれます。

keinを使って否定する名詞は以下のルールに当てはまる名詞です。

①不定冠詞の否定

不定冠詞とはein/eine/einのことです。
例文の1.がこれに当てはまります。

1.これは本ではない
Das ist ein Buch. →Das ist kein Buch. 

②無冠詞の否定

無冠詞とは文字通りder/die/das/dieやein/eine/einがつかない名詞のことです。

2.彼は先生ではない
Er ist Lehrer. →Er ist kein Lehrer.

「先生」などの職業を表す場合、冠詞は使いません。
→私は医者ではない・・・Ich bin kein Arzt.

3.彼女は英語が話せない
Sie spricht Englisch. →Sie spricht kein Englisch.

時間(die Zeit)や気持ち(die Lust)、空腹(der Hunger)も無冠詞の否定になります。

→私は時間がない
 ・・・Ich habe keine Zeit.

→私はやる気がない 
 ・・・Ich habe keine Lust.

→私はお腹が空いていない 
 ・・・Ich habe keinen Hunger.

※haben=Akk(4格)

「空腹(der Hunger)」 ではなく「空腹の(hungrig)」を使って同じ文を作ることも可能ですが、その場合hungrigは名詞ではないので「Ich bin nicht hungrig.」nichtを使った文になります。

keinの格変化表

不定冠詞の格変化と同じです

  Nominativ
(1格)
Akkusativ
(4格)
Dativ
(3格)
maskulin(男) kein keinen keinem
neutral(中) kein kein keinem
feminin(女) keine keine keiner
Plural(複) keine keine keinen

 

4~6の例文がkeinでなくnichtを使う理由

単純に上記のルールに当てはまらなければnichtになる、ということなのですが、もう少し説明をしておこうと思います。

4.それは私の自転車ではない の場合

それは私の自転車ではない
Das ist mein Farrad. →Das ist nicht mein Farrad.

自転車はもちろん名詞ですが、この文では私のという所有名詞が使われています。

この文が
Das ist ein Farrad.でしたら、不定冠詞でkein否定文のルールに合いますのでDas ist kein Farrad.となります。

私の/君の/彼の/彼女の/あなたの・・・などの所有名詞の場合はnichtを使って否定します。

5.私はドイツ語が上手に話せない の場合

私はドイツ語が上手に話せない
Ich spreche gut Deutsch. →Ich spreche nicht gut Deutsch.

この文の場合、gut=上手にという単語がポイントです。

「ドイツ語が話せない」だけですと、
3.彼女は英語が話せない→Sie spricht kein Englisch.と同じ形なのでkeinを使いますが、5.の文ではどのようにドイツ語が話せないのか?と言う説明が入ります。

従ってこの文ではドイツ語を話すではなく上手に話すを否定しているのでnichtが使われます。

6.彼らはミュンヘンに住んでいない の場合

彼らはミュンヘンに住んでいない
Sie wohnen in München.  →Sie wohnen nicht in München.

この場合はミュンヘンと言う名詞が地名であることが理由です。

場所や時間を否定する場合はnichtが使われます。

例:
【場所】私は日本から来たのではない
 ・・・Ich komme nicht aus Japan.

【時間】電車は18時に来ない 
 ・・・Der Zug kommt nicht um 18 Uhr an. 

 

kein/nichtどちらも使うことができる場合

その他例外的なものもあります。

・名詞+動詞がひとかたまりの文

例:Auto fahren=車を運転する

私は車の運転ができない
 Ich kann nicht Auto fahren.
 Ich kann kein Auto fahren.

 

sondernを使った「~ではなく~だ」という対立する文

彼女はビールでなくワインを買う 
 Sie kauft nicht ein Bier, sondern einen Wein.
 Sie kauft kein Bier, sondern einen Wein.

この場合はどちらを使っても正しいそうです。

今回のまとめ

・ドイツ語の否定文はkeinとnichtを使い分けなければいけない

・不定冠詞/無冠詞の否定にはkeinを用いる

・その他の否定はnichtを用いる

・kein/nichtどちらを用いても良い場合もある

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ABOUT ME
keroko
夫の海外赴任により2015年4月~2019年4月、南ドイツ・ミュンヘンで暮らしていました。 現在は帰国していますが、ドイツ滞在中に書き切れなかったことやドイツ語学習について引き続き更新していく予定です(^^)