A1-1

ドイツ語 A1-1【Nr.18】話法の助動詞、まずは3つ

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★このカテゴリーでは私が語学学校で受けた授業の内容を順番通りにまとめたものをご紹介していきます。これから語学学校で勉強される方が、大まかな流れを知っておけば授業が受けやすいかなと思って作りました。ご参考になれば幸いです。

★ドイツ語が読めない方向けにフリガナを振っていますが、正確な発音とは多少異なります。フリガナは参考程度にご覧ください。

話法の助動詞とは

話法の助動詞はドイツ語でModalverb(モダールヴェァブ)と言います。

ドイツ語には全部で6つの話法の助動詞(Modalverb)がありますが、A1-1では3つしか習いません。

「müssen」「können」「wollen」です。

話法の助動詞は基本、動詞の原形とセットで使います

話法の助動詞(Modalverb)の使い方

先に書いた通り話法の助動詞は動詞の原形(infinitiv:インフィニティーフ)とセットで使用します。

動詞の原形とは人称変化していない動詞(例:gehtではなくgehen)のことです。

以前【Nr.8】で紹介したように、ドイツ語には動詞は必ず2番目に置くというルールがあります。

ドイツ語 A1-1【Nr.8】動詞の位置は必ず2番目★このカテゴリーでは私が語学学校で受けた授業の内容を順番通りにまとめたものをご紹介していきます。これから語学学校で勉強される方が、大まか...

しかし話法の助動詞を使う場合、このルールから外れます。

【Nr.8】でも書いたと思いますが、動詞が2番目というルールはあくまで基本であり、話法の助動詞では話法の助動詞が2番目、動詞は文末に置くとなります。

話法の助動詞(Modalverb)が2番目+動詞は文末

Modalverbの人称変化

  müssen können wollen
 ich  muss  kann  will
 du  musst  kannst  willst
 er/sie/es  muss  kann  will
 wir  müssen  können  wollen
 ihr  müsst  könnt  wollt
 Sie/sie  müssen  können  wollen

話法の助動詞の人称変化は4パターンです。

icher/sie/es

du

wirSie/sie

ihr

icher/sie/es・・・”muss-kann-will”と覚えるだけ

du・・・①の変化”muss-kann-will”に-stを付けるだけ
※musstはmussに-stをつけるとmussstになりますが、省略されてmusstです。

wirSie/sie・・・変化なし、原形のまま

ihr・・・原形から-enを取り、代わりに-tを付けるだけ

変化表をそのまま覚えようとするとややこしく感じますが、実際は4パターンしかないですし、話法の助動詞は頻繁に使用するのですぐに覚えられます(^^)

「müssen」「können」「wollen」の意味

それぞれ複数の意味を持ちますが、基本的には下記の意味が理解できていれば問題ないと思います。

müssen:~しなければならない

おさるさん
おさるさん
Ich muss am Wochenende arbeiten.
イヒ ムス アム ボッヘネェンデ アーバイテン
(私は週末働かないといけない)

おさるさん
おさるさん
Musst du zu Hause bleiben?
ムス ドゥ ツー ハウゼ ブライベン?
(君は家に居なくちゃいけないの?)

おさるさん
おさるさん
Wir müssen bis 18 Uhr das Paket schicken.
ヴィア ムゥッセン ビス アハツィーン ウーア― ダス パケット シッケン
(私たちは18時までに小包を送らなければいけない)

können:~できる

うさぎさん
うさぎさん
Ich kann Deutsch sprechen.
イヒ カン ドイチ シュプレヒェン
(私はドイツ語が話せます)

うさぎさん
うさぎさん
Mein Sohn kann Saxophon spielen.
マイン ゾーン カン ザクソフォン シュピーレン
(私の息子はサックスを演奏できる)

うさぎさん
うさぎさん
Kannst du Auto fahren?
カンストゥ ドゥ アウト ファーレン?
(車を運転できる?)

動詞の原形でよく出てくる語尾”-ren”を日本人はfahren=「ファーレン」のように「レン」と発音していますが、これは日本人特有の訛りのようなものだと思います。
ここでの「r」は
日本語にはない発音なのでフリガナが難しいのですが、「ファーレン」は正しい発音ではありません。(ファーレンとカタカナ読みしても一応分かってはもらえます)
正確には舌先を前歯の裏に付けた状態で喉に力を入れて「レ」と発音すると「レ」と「ガ」の中間のような音(よくうがいをするときの音と言われます)になり、ネイティブな発音に近づきます。

wollen:~するつもり/~したい

wollenの「~したい」という意味は強い意志が表されます。

今日は出てきませんが、別の話法の助動詞で「~したい:möchten」という意味のものがあり、普通はそちらを使って表現されます。

しかし「~したい」という意思の場合はmöchtenではなくwollenを使います。

例えば

おさるさん
おさるさん
Ich will Physik studieren.
イヒヴィルフィズィックストゥディアレン
(私は物理学を勉強するつもりだ/勉強したい)

なら「絶対に物理学を勉強したい」もしくは「物理学を勉強すると決めている」という強い意志の表れ、

うさぎさん
うさぎさん
Ich möchte Physik studieren.

なら「物理学を勉強したい(と思っている)」意志ではなく希望・欲求がある状態という感じです。

 

結婚願望で例えるなら

おさるさん
おさるさん
Ich will heiraten.
イヒヴィルハイラーテン
(結婚したい!)
うさぎさん
うさぎさん
Ich möchte heiraten.
イヒモェヒテハイラーテン
((そのうち)結婚したいな)

という違いだと思います。

文法:話法の助動詞は2番目、動詞は文末に

最初の方でご紹介済ですが、話法の助動詞の文法は話法の助動詞+動詞の原形(Infinitiv)で組み立てられます。

そして話法の助動詞は文の2番目、動詞の原形は文の最後に置くというのがルールです。

「müssen」「können」「wollen」それぞれいくつか例文を挙げましたが、どの文もルール通りになっているかと思います。(疑問文は話法の助動詞が先頭になります。)

このルールは↓のように例えどんなに長い文になったとしても変わりません。
Ich will am Abend mit meiner Familie und meinen Freunden ins Konzert  gehen.

今回のまとめ

・話法の助動詞(Modalverb)は全部で6つ

・話法の助動詞(Modalverb)の人称変化は4パターン

・müssen=~しなければならない

・können=~できる

・wollen=~するつもり/したい(意志)

・話法の助動詞は文の2番目、動詞の原形は文の最後に置く

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ABOUT ME
keroko
夫の海外赴任により2015年4月~2019年4月、南ドイツ・ミュンヘンで暮らしていました。 ミュンヘン生活のあれこれ、ドイツ語、ヨーロッパ旅行など滞在中に経験したことを書き溜めたブログです。
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学校で先生に確認したら練習問題の数ヶ所、答えの間違いがありました。

わたしが購入したのは2014年ですので、現在はすでに訂正されていると思いますが、一応お知らせしておきます。