★このカテゴリーでは私が語学学校で受けた授業の内容を順番通りにまとめたものをご紹介していきます。これから語学学校で勉強される方が、大まかな流れを知っておけば授業が受けやすいかなと思って作りました。ご参考になれば幸いです。
★ドイツ語が読めない方向けにフリガナを振っていますが、正確な発音とは多少異なります。フリガナは参考程度にご覧ください。
3格(Dat.)をとる動詞とは
今回のテーマ、3格をとる動詞とはその動詞を使うときに人称代名詞が常に3格に変化する動詞の事です。
ドイツ語を日本語にする場合、基本的には「~に」なら3格、「~を」なら4格と日本語とリンクする動詞が多いですが、この3格をとる動詞は「~を」であっても3格に変化します。
日本語で考えると少しややこしいですが、「そういうもの」として覚えてしまうのが良いと思います。
3格(Dat.)の人称代名詞
3格をとる動詞の前に、人称代名詞の3格の変化形を一覧で確認しておきます。
Nom. | Dat. |
ich | mir (ミアー) |
du | dir (ディアー) |
er | ihm (イーム) |
es | ihm (イーム) |
sie | ihr (イヤー) |
wir | uns (ウンス) |
ihr | euch (オイヒ) |
Sie/sie | Ihnen/ihnen (イーネン) |
3格をとる動詞=3格支配の動詞
A1-2の授業で教わったのは一覧の上から4つの動詞ですが、B1までの問題集にはその他10ほどの3格をとる動詞が掲載されているので合わせてご紹介しておきたいと思います。
※ここで挙げる動詞以外でも3格をとる動詞はありますが、B1レベルで主だったものはこれくらいだと思います。
gefallen | 気に入る |
stehen | 似合う |
passen | 合う |
helfen | 手伝う、助ける |
antworten | 答える |
danken | 感謝する |
fehlen | 欠けている、具合が悪い |
(gut/schlecht)gehen | (良く、悪く)なる |
gehören | ~のものである |
glauben | (~のいう事を)信じる、(~を信じる) |
gratulieren | (~に)お祝いを言う |
leidtun※分離動詞 | (~を)残念がらせる |
schmecken | (~にとって)美味しい、口に合う |
wehtun※分離動詞 | (~に)痛い思いをさせる、(~を)傷つける |
zuhören | (注意深く)聞く |
例文
洋服屋さんでのやりとり
(ハロー。カン イヒ イーネン ヘルフェン?)
=いらっしゃいませ(何かあなたのお手伝いができますか?)
(ディーゼ ブルーゼ ゲフェルト ミアー ゼアー グット。ズィー パッスト ミアー グット?)
=このブラウスがとても気に入りました(このブラウスは私に気に入られる)。私に合うかしら?
(ディブルーゼパッストイーネンニヒト。ズィーイストツードゥンケル)
=このブラウスはあなたには合わない。(色が)暗すぎるわ。
※マークのSieは=ブラウスの事です。
ドイツの店員さんは日本の店員さんとは違い、この例文のようにはっきりと似合わないだとか自分の意見をストレートに言ってきます。
調子が悪い
(ハイウサギ、ヴィー ギーテ エス ディア?)
=やぁうさぎさん。元気かい?
(ミア ギーテ エス ニヒト グット。デア コップフ トゥート ミアー ヴェー)
=元気じゃないよ。頭が痛いんだ(頭が私に痛い思いをさせている)
結婚のお祝い
(ヴィア グラトゥリアレン ディアー ツアー ホーホツァイト)
=結婚おめでとう!
(イヒ ダンケ オイヒ)
=みんなありがとう!
まとめ
・すべての動詞が3格=「~に」、4格=「~を」に当てはまるわけではない
・3格をとる動詞は常に3格に変化した人称代名詞とセットで使われる
語学学校に通いだして、複数の先生におススメされたテキストです。
このテキストをプリントして授業で使う先生も何人かいました。
A1からB1までの文法がわかりやすく説明されていて、
練習問題もあるので文法学習に最適です。